顎関節症であごが外れる?
一般的に「あごが外れた」というものを顎関節脱臼といいます。
顎関節症の関節円板のズレで口を開けた時に「カクン」と音が鳴るものとは違います。
顎の関節の症状ではありますが、顎関節症の症状には含まれません。
あごが外れた状態とは一体どんなものでしょうか。一言で言うと 頭と顔の部分をつなぐ関節部分の
くぼみに顎の骨が戻らなくなった状態をいいます。この状態が続くということは、常に口が開いた状態ということになります。
顔も少し顎が出るような感じで見た目も普段と違うことがあります。顎の関節が動きにくいということで
顎関節症なのか顎が外れた額関節脱臼かは少し分かりにくいケースがありますので、病院等で受診して判断してもらうことが大切なことです。
なぜなら症状によって治療方法が違ってくるからです。
【額関節脱臼の種類】
おおきく3つに分かれます。
1.前方脱臼・・・下顎頭が前に外れている状態。大抵の場合にこれにあたります。周辺の組織の損傷は少ないです。
位置を正常に戻すことで治ることが多いケースです。
2.後方脱臼・・・下顎頭が後に外れている状態。転倒したりスポーツなどの打撃などで起こりやすい症状。
顎関節周辺の骨折も伴うことがあります。
3.側方脱臼 下顎頭が横にずれた状態。考えられるケースは交通事故などの大きな外的な力が加わった
時に起こる症状。顎のズレ以外の大きな外的な怪我も伴っていることが多いケースです。
【額関節脱臼の治療法】
整復するのは専門家によって行われるのが望ましいと思われます。ご自分で治そうとして治ったとしても 神経などに負担や傷が付く可能性があります。
1.下顎頭の位置を戻す
*ヒボクラテス法・・口内治療(両手親指を口の中にいれ他は外の顎の部分を支えて力を加えて直す方法)
*ボルカース法・・口外治療(親指を下顎の部分にあて下顎を上に回転して上げる感じで力を加えて直す方法)
2.手術による治療
元の位置に戻すことができない症状の場合行います。以下の症状の場合です。
陳古性脱臼(すぐに脱臼後戻すようにせず、新たな関節ができて元の位置のに戻らないもの)
習慣性脱臼(習慣的に脱臼をくりかえすもの)
【顎が外れないようにするには】
一旦治っても、顎関節症で関節円板に変形などがある場合、習慣的に顎が外れることがあります。
普段の生活の中で大きく口を開けたりする事や硬いものを噛むことが多すぎないように気を付けましょう。
あくびやくしゃみをする時なども、急に大きな口が開かないように両手でほほ部分に手を添える、
顎を下に向けてするようにするように心がけが大切です。口が大きく開きにくくなりますので一度試してみて下さい。
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