顎関節症の痛みについて
【顎の痛みが出る場合】
口を開けた時に痛みを感じる場合、顎関節症のタイプ別で考えて
1型 咀嚼障害。筋肉の炎症。
2型 関節包、関節靭帯、関節円板の後部組織の慢性外傷性病変。
これらのタイプが顎関節症で痛みを感じることがあるものです。
大きく分けて原因としては顎の筋肉の疲労から痛みがくるのか、
顎関節部分の変形やズレからくるものかのどちらかを判断することから始まります。
【顎の筋肉の痛みについて】
顎の疲労からの痛みが原因として一番多く考えられます。
痛みの緩和については、
1、患部の血行を良くする。
・歯科、口腔外科の場合・・・マイオモニター治療:低周波の機械によって筋肉のマッサージを行います。
・鍼灸院、整体院の場合・・・*マッサージ、鍼灸、整体施術、など
2、服薬治療 ・医師の処方により
*血行促進の漢方
*鎮痛剤
*筋肉の緊張緩和の薬剤
*ビタミンB群の栄養剤
3、温熱療法・医師、整骨院、整体院など
直接患部を温める方法。温めたタオルやホットパックなど。
【関節のずれ、破損等による痛みについて】
痛みの緩和については
1、医師によるもの
*マウスピース(スプリント)治療・・・就寝時に口の中に入れて、
食いしばりによる顎の関節の負担や筋肉の疲労を防ぎます。
*噛合せ治療・・・歯の噛み合わせによって食いしばりや顎の関節に
負担がかかる場合行われます。歯の詰め物の高さの調整や歯を抜歯して、
歯の空間のバランスを調整するなどです。
*外科的治療によるもの・・・関節部分などに損傷や組織などによる癒着を取り除くもの。
・関節腔洗浄治療:関節腔内部に溜まった血液や汚れた関節液などを生理的食塩水などで洗浄して取り除く方法。
・パンピング・マニピュレーション:局部麻酔をして、関節円板の位置を正しい位置に戻すもの(手を使って力をかけて)
・関節鏡下手術:内視鏡を利用して、関節内を洗浄したり、癒着してる物質を取り除いたりする方法。
・関節開放手術:実際の患部を開いて、関節円板の損傷部分の除去などの外科的手術。
などがあります。
2、整骨院、鍼灸院、整体院によるもの
*顎の関節の歪みを整えるもの・・・マッサージ、矯正、など
【顎の筋肉、関節以外の痛みについて】
顎関節症の痛みについては、頭痛や肩コリ等が伴うことがあります。 顎関節症と直接的原因ではありませんが、
顎関節症による筋肉や関節の負担によって ストレスとなり、このような痛みが出てくると考えられています。
こういった場合は根本的な治療も大切ですが、頭痛や肩コリ、等の痛みを取り除くことでストレスが解消されて、
より根本的治療に良い影響がでる場合があります。
ストレスの解消にはマッサージ、鍼灸、整体などが効果的ですので症状のひどい方は一度試してみて下さい。
精神的なストレスではアロマなども良いでしょう。
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